CEFRとは何か?なぜ私たちはCEFRを使っているのか?
ナチュラルイングリッシュでは、英語の指導や評価の基準としてCEFRを使用しています。でも、そもそもCEFRとは何なのでしょうか?そして、英検やTOEIC、TOEFLといった試験が一般的な日本において、なぜあえてCEFRを基準として採用しているのでしょうか?
CEFRとは?
CEFRは「ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)」の略称です。これは、言語能力を共通のスケールで示すために、ヨーロッパ評議会によって作られました。
CEFRは6つのレベルに分かれています:
- A1:初級(Beginner)
- A2:初級後半(Elementary)
- B1:中級(Intermediate)
- B2:中上級(Upper Intermediate)
- C1:上級(Advanced)
- C2:ほぼ母語話者レベル(Near-native fluency)
各レベルは、「現実のコミュニケーションの中で、学習者が何ができるか」を具体的に示しています。たとえば:
- A2では、日常的な表現を理解し、簡単なやりとりができます。
- B2では、ある程度流暢に会話し、自分の意見を述べたり議論したりできます。
- C1では、複雑な文章を理解し、暗示的な意味も把握しながら自分の考えを自然に表現できます。
CEFRは特定の国や試験、教育課程に縛られていません。現在ではヨーロッパだけでなく、アジアや世界中のテストシステムで利用されており、IELTS、TOEFL、さらにはTOEICや英検の新しいバージョンでも参考基準として使われています。
CEFRが役立つ理由
CEFRは、わかりやすさと一貫性を提供します。試験のスコアは比較が難しいことがありますが、CEFRは実際のコミュニケーション能力をもとにレベルを示してくれるため、次のような場面で役立ちます:
- 学習者が自分の進歩を確認しやすい。
- 教師が適切なレッスン内容を計画しやすい。
- 企業や学校が、どの国の人でもその英語力を正確に把握しやすい。
また、CEFRは国際的に認知されている指標なので、次のような目的を持つ学習者には特に便利です:
- 英語を使う仕事に応募する
- IELTSやTOEFLなどの国際試験を受ける
- 海外旅行や留学を考えている
- 複数の英語試験(英検、TOEICなど)のレベルを比較したい
**日本国内でも、多くの大学がCEFRを入試の基準や授業レベルの判定に取り入れ始めています。**英検やTOEFLのスコアをCEFRに対応させる大学もあり、今後さらに普及していくと考えられます。
なぜナチュラルイングリッシュではCEFRを使っているのか?
私たちは日本を拠点にしていますが、CEFRを使うことで最も大切なこと、つまり実用的な英語力に焦点を当てることができます。
その理由は次のとおりです:
実際のコミュニケーションに基づいている
文法や語彙の暗記に偏るのではなく、CEFRを使えば、会話・メール・面接・プレゼンテーションなど実際の場面で英語をどう使うかを学ぶことができます。
国際的な基準に合っている
日本人学習者を世界基準のレベルに接続することができます。たとえば、TOEICや英検を受けている生徒でも、そのスコアをCEFRに置き換えることで、必要なレッスン内容を明確にできます。
柔軟で学習者中心
生徒一人ひとりの学習スピードは違います。CEFRレベルに応じて内容を調整できるので、A2の生徒には会話の自信をつける練習を、B2の生徒にはメールライティングやミーティング対応のトレーニングなど、柔軟に対応できます。
すべての試験目標に対応
TOEFLの合格、TOEICのスコアアップ、あるいは日常会話の上達など、あらゆる目的に対してCEFRを“地図”として使うことができます。私たちは単なるテスト合格だけでなく、自信を持って英語を使えるようになることを目指しています。
Comparison with other English exams in Japan

これらの比較は、生徒が自分の現在の英語レベルを把握するために使いますが、私たちはCEFRを中心に教えているため、テストにとらわれず、本当に使える英語力に焦点を当てたレッスンが可能です。
ナチュラルイングリッシュでは、ただ試験に合格することではなく、実生活で英語を自然に使えるようになることを目指しています。CEFRは、生徒の進歩を示し、国際的な目標を設定するための共通言語です。
英検、IELTS、TOEICの受験を目指している方も、英語をもっと話せるようになりたい方も、私たちのCEFRベースのアプローチがあなたの英語力向上をしっかりサポートします。