授業でGigaBashのようなゲームを使う理由
すべての生徒に合うわけではありませんし、すべてのクラスに向いているわけでもありません。ですが、生徒のタイプやクラスの雰囲気によっては、ビデオゲームを少し取り入れることで、ほかの方法ではなかなか出てこないような英語を、自然に使いたくなることがあります。
その一つが、私が一部の子どもクラスの最後に使うことがある GigaBash というゲームです。
これは、いわば怪獣どうしのバトルゲームです。ゴジラ、キングギドラ、ウルトラマン、メカゴジラなど、よく知られている日本の怪獣やヒーローも登場し、そこにオリジナルの巨大モンスター、ロボット、ヒーローたちも加わります。
ゲームの仕組みはかなりシンプルです。最大4人で遊べる対戦ゲームで、しっかり勉強したあとの最後に少し発散しながら、同時にたくさんの役立つ英語の語彙やフレーズを自然に入れていけます。
なぜ授業でうまく機能することがあるのか
合う生徒にとっては、ゲームは「話すハードル」を下げてくれます。抽象的に英語をひねり出そうとするのではなく、子どもたちに「今、何か言いたい理由」がはっきり生まれるからです。
- 相手に注意したい。
- 反応したい。
- 助けを求めたい。
- 喜びたい。
- 文句を言いたい。
- キャラクターを選びたい。
つまり、子どもたちが使う英語が、動き、感情、タイミング、やり取りにしっかり結びつきます。
子どもたちが実際に使う英語
最初は、とても短いフレーズから始まることが多いです。
- Watch out!
- Help me!
- My turn!
- I win!
- Come here!
- Again!
- Good job!
そこから少しずつ、もう少し長い英語にも広げていけます。
- This one is strong.
- I like this monster.
- Let’s play again.
- Don’t go too close.
- Let’s work together.
- He is chasing me.
では、実際にどれくらいの語彙が使えるのか
「こんなシンプルな格闘ゲームで、本当にそんなに言葉が出るの?」と思うかもしれません。ですが、実際に遊んでいる最中だけでも、かなり多くの単語やフレーズが使えます。
もちろん、どの子も全部を使うわけではありませんし、一度に全部教えることもありません。ただ、こうして広く持っておくことで、年齢、レベル、自信、性格に合わせて、こちらが選びやすくなります。
実際には、“Watch out!” や “Help me!” のような短い反応にとどまる子もいれば、“This character is stronger.” や “Don’t go too close.” のような少し長めの表現にすぐ進める子もいます。この幅こそが、このゲームの使いやすさでもあります。かなりたくさんあるので、必要なら下の方だけ拾っても十分です。
基本のゲーム語彙
- monster(モンスター)
- hero(ヒーロー)
- giant(巨大な/巨人)
- robot(ロボット)
- character(キャラクター)
- player(プレイヤー)
- team(チーム)
- enemy(敵)
- winner(勝者)
- loser(敗者/負けた人)
- stage(ステージ)
- map(マップ)
- city(町/都市)
- building(建物)
- tower(タワー/塔)
- road(道路)
- bridge(橋)
- fight(たたかい/たたかう)
- battle(バトル/戦い)
- round(ラウンド)
- match(試合/マッチ)
- power(パワー/力)
- attack(攻撃)
- special(必殺技/スペシャル)
- move(動き/技)
- skill(スキル/技術)
- damage(ダメージ)
- health(体力)
- energy(エネルギー)
- boss(ボス)
動きの語彙
- run(走る/逃げる)
- jump(ジャンプする)
- hit(たたく/当てる)
- punch(パンチする)
- kick(キックする)
- grab(つかむ)
- catch(つかまえる)
- throw(投げる)
- smash(こわす/たたきこわす)
- break(こわす)
- block(防ぐ/ガードする)
- push(押す)
- chase(追いかける)
- dodge(よける)
- win(勝つ)
- lose(負ける)
- fall(落ちる/倒れる)
- climb(のぼる)
- land(着地する)
- stop(止まる/止める)
- start(始める)
- move(動く)
- attack(攻撃する)
- defend(守る)
- use(使う)
- choose(選ぶ)
- help(助ける)
- wait(待つ)
- come(来る)
- go(行く)
- hide(かくれる)
様子を表す語彙
- big(大きい)
- small(小さい)
- huge(とても大きい)
- strong(強い)
- weak(弱い)
- fast(速い)
- slow(遅い)
- scary(こわい)
- funny(おもしろい)
- cool(かっこいい)
- awesome(すごい)
- powerful(強力な)
- crazy(すごい/むちゃな)
- good(いい)
- bad(悪い)
- easy(かんたん)
- hard(むずかしい)
- close(近い)
- far(遠い)
- loud(うるさい/音が大きい)
- quiet(しずか)
- wild(はげしい)
- dangerous(あぶない)
- silly(ばかばかしい/おかしい)
位置と動きの語彙
- here(ここ)
- there(そこ/あそこ)
- over here(こっち)
- over there(あっち)
- near(近く)
- far(遠く)
- up(上)
- down(下)
- left(左)
- right(右)
- in front(前)
- behind(うしろ)
- on top(上に)
- under(下に)
- across(向こう側に/横切って)
- around(まわりに/あたりに)
- inside(中に)
- outside(外に)
授業で使いやすい動詞とフレーズ
- choose a character(キャラクターを選ぶ)
- pick your player(自分のプレイヤーを選ぶ)
- start the game(ゲームを始める)
- wait your turn(自分の番を待つ)
- take turns(順番にやる)
- try again(もう一度やる)
- watch carefully(よく見る)
- listen carefully(よく聞く)
- work together(協力する)
- help your teammate(チームメイトを助ける)
- use your special(必殺技を使う)
- use your power now(今パワーを使う)
- stay back(下がる)
- come closer(もっと近くに来る)
- go left(左へ行く)
- go right(右へ行く)
- jump over it(それを飛びこえる)
- run away(逃げる)
- go after him(彼を追いかける)
- catch him(彼をつかまえる)
- throw him(彼を投げる)
- block that(それを防ぐ)
- don’t panic(あわてない)
- be careful(気をつける)
とても短いリアクション
こうした短い言葉は、画面で起きていることにすぐ反応できるので、子どもたちが最初に使いやすい表現です。
- Watch out!(気をつけて!)
- Look out!(あぶない!)
- Help!(助けて!)
- Help me!(助けて!)
- Run!(逃げて!/走って!)
- Jump!(ジャンプ!)
- Go!(行け!)
- Stop!(止まって!/やめて!)
- Wait!(待って!)
- Again!(もう一回!)
- Oh no!(うわー!/しまった!)
- Wow!(わあ!)
- Nice!(いいね!)
- Cool!(かっこいい!)
- Ouch!(いたっ!)
- Careful!(気をつけて!)
- Hurry up!(急いで!)
- Come on!(がんばれ!/さあ!)
- No way!(うそ!/まさか!)
- Yes!(やった!/はい!)
ゲームを始めるときのフレーズ
- Let’s play.(遊ぼう。)
- Let’s start.(始めよう。)
- Are you ready?(準備できた?)
- I’m ready.(準備できたよ。)
- My turn.(ぼくの番。/わたしの番。)
- Your turn.(きみの番。)
- It’s my turn.(ぼくの番だよ。/わたしの番だよ。)
- It’s your turn.(きみの番だよ。)
- I want this one.(これがいい。)
- I want to use this character.(このキャラクターを使いたい。)
- I like this monster.(このモンスターが好き。)
- This one looks cool.(これはかっこよさそう。)
- This one looks strong.(これは強そう。)
- Let’s choose.(選ぼう。)
- Let’s begin.(始めよう。)
ゲーム中に使うフレーズ
- Watch out!(気をつけて!)
- He’s coming!(彼が来る!)
- She’s coming!(彼女が来る!)
- Here I come!(いくぞ!)
- Come here!(こっち来て!)
- Over here!(こっち!)
- Help me!(助けて!)
- Wait for me!(待って!)
- I’m coming!(今行く!)
- Run away!(逃げて!)
- Jump now!(今ジャンプ!)
- Hit him!(彼をたたいて!)
- Hit her!(彼女をたたいて!)
- Get him!(彼をやっつけて!)
- Get her!(彼女をやっつけて!)
- Grab him!(彼をつかんで!)
- Throw it!(それを投げて!)
- Throw him!(彼を投げて!)
- Smash it!(それをこわして!)
- Break it!(それをこわして!)
- Use your power!(パワーを使って!)
- Use your special!(必殺技を使って!)
- Block that!(それを防いで!)
- Dodge!(よけて!)
- Go left!(左へ行って!)
- Go right!(右へ行って!)
- Stay back!(下がって!)
- Don’t go too close!(近づきすぎないで!)
- Be careful!(気をつけて!)
- Watch the attack!(攻撃に気をつけて!)
- Watch the boss!(ボスに気をつけて!)
- Don’t fall!(落ちないで!)
キャラクターやモンスターについて話すフレーズ
- This one is strong.(これは強い。)
- This one is fast.(これは速い。)
- This one is slow.(これは遅い。)
- This one is big.(これは大きい。)
- This one is scary.(これはこわい。)
- This one is funny.(これはおもしろい。)
- This one is cool.(これはかっこいい。)
- I like this character.(このキャラクターが好き。)
- I don’t like this one.(これはあまり好きじゃない。)
- This is my favourite.(これがいちばん好き。)
- That one is stronger.(あっちのほうが強い。)
- This character is better for me.(このキャラクターのほうが自分には合っている。)
- This monster is really powerful.(このモンスターは本当に強い。)
- I want to try a different one.(違うのも使ってみたい。)
今起きていることを話すフレーズ
- He is chasing me.(彼が追いかけてきている。)
- She is chasing me.(彼女が追いかけてきている。)
- I’m running away.(逃げているところ。)
- I’m trying to win.(勝とうとしている。)
- He is too strong.(彼は強すぎる。)
- She is too fast.(彼女は速すぎる。)
- That attack is big.(その攻撃は大きい。)
- That move is crazy.(その技はすごい。)
- The city is breaking.(町がこわれている。)
- The buildings are falling.(建物が倒れている。)
- I got hit.(やられた。/当たった。)
- I fell down.(倒れた。/落ちた。)
- I missed.(はずした。)
- I got him.(彼をやった。/つかまえた。)
- I caught him.(彼をつかまえた。)
- I threw him.(彼を投げた。)
- I almost won.(もう少しで勝てた。)
- I almost lost.(もう少しで負けるところだった。)
- That was close.(おしかった!)
- That was lucky.(運がよかった。)
チームワークで使うフレーズ
- Help me!(助けて!)
- Come with me.(いっしょに来て。)
- This way!(こっち!)
- Over here!(こっちだよ!)
- Let’s work together.(協力しよう。)
- We are a team.(わたしたちはチームだよ。)
- Stay with me.(いっしょにいて。)
- Help your teammate.(チームメイトを助けて。)
- Let’s go together.(いっしょに行こう。)
- You go first.(先に行って。)
- I’ll help you.(手伝うよ。)
- Let’s get him together.(いっしょに彼をやっつけよう。)
- Good teamwork.(いいチームワークだね。)
- Nice teamwork.(いい連係だね。)
勝ち負けに関するフレーズ
- I win!(勝った!)
- You win!(きみの勝ち!)
- We win!(わたしたちの勝ち!)
- I lost.(負けた。)
- You got me.(やられた!)
- I got you.(つかまえた!/やった!)
- Good game.(いい勝負だったね。)
- Nice game.(いいゲームだったね。)
- Nice fight.(いい戦いだったね。)
- That was close.(おしかった!)
- I almost won.(もう少しで勝てた。)
- Maybe next time.(次は勝てるかも。)
- Let’s play again.(またやろう。)
- One more time.(もう一回。)
- I want a rematch.(もう一回勝負したい。)
便利な文の型
- I am ready.(準備できている。)
- I am strong.(ぼくは強い。/わたしは強い。)
- I am fast.(ぼくは速い。/わたしは速い。)
- I am the winner.(ぼくが勝者だ。/わたしが勝者だ。)
- I can jump.(ジャンプできる。)
- I can run.(走れる。)
- I can grab.(つかめる。)
- I can win.(勝てる。)
- This is my character.(これはぼくのキャラクター。/わたしのキャラクター。)
- This is my favourite.(これがいちばん好き。)
- This is a strong attack.(これは強い攻撃だ。)
- This is a hard stage.(これはむずかしいステージだ。)
- Let’s play.(遊ぼう。)
- Let’s go.(行こう。)
- Let’s try again.(もう一回やってみよう。)
- Let’s work together.(協力しよう。)
- He is strong.(彼は強い。)
- She is fast.(彼女は速い。)
- It is scary.(それはこわい。)
- They are fighting.(彼らはたたかっている。)
少し長めのフレーズ(少し強い生徒向け)
少し自信のある生徒には、単語や短いリアクションだけでなく、もう少し長い英語にも広げやすいです。
- This monster is stronger than that one.(このモンスターはあれより強い。)
- I think this character is easier to use.(このキャラクターのほうが使いやすいと思う。)
- He keeps chasing me.(彼がずっと追いかけてくる。)
- You need to be careful.(気をつけたほうがいいよ。)
- Don’t stay too close to the edge.(端に近づきすぎないで。)
- I want to try a different strategy.(違う作戦を試したい。)
- Let’s work together this time.(今回は協力しよう。)
- I almost won that round.(あのラウンド、もう少しで勝てた。)
- That special attack is really strong.(あの必殺技は本当に強い。)
- I like this stage because it is more exciting.(このステージはもっとわくわくするから好き。)
- He is faster, but I am stronger.(彼のほうが速いけど、ぼくのほうが強い。)
- I need to time my attack better.(もっといいタイミングで攻撃しないといけない。)
- You should wait and then use your special.(少し待ってから必殺技を使ったほうがいいよ。)
この語彙バンクを授業でどう使うか
もちろん、これを全部いきなり子どもに入れることはしません。ふつうは、先に少ない数の表現だけ教えて、ゲームの中で何度もくり返し使い、自然に出るようにしていきます。あるクラスでは “Watch out!”, “Help me!”, “My turn”, “Your turn”, “Let’s go”, “Good job”, “Again”, “Run”, “Jump”, “I win.” くらいの10個前後で十分です。もう少し年齢が上だったり、英語が強いグループなら、もっと長い文や説明のある英語まで広げることもあります。
大事なのは、ゲームを「ボタン付きの単語帳」にしてしまうことではありません。子どもたちが本当に英語を使いたくなる状況を作り、そこに必要な言葉を渡してあげることです。
保護者の方へ最後に
私が授業で GigaBash のようなゲームを使うのは、遊ばせたいからではありません。合う子に、合うタイミングで使うと、語学学習に必要な反応がしっかり出るからです。ふだん静かな子が急に反応することがあります。ためらいがちな子が急に話し始めることがあります。まちがいを気にして止まってしまう子でも、「何かをしている」ことに集中していると、英語が出やすくなることがあります。
もちろん、これはすべての子に合うわけではありませんし、毎回の授業をこうするわけでもありません。授業の中心はあくまで、教えること、説明すること、直すこと、練習すること、そして積み上げることです。ゲームはその中のほんの一部分です。でも、合うときは本当に大きな効果があります。
うまく使えば、受け身だった語彙が、自分で使える語彙に変わっていきます。聞き取る速さが上がり、反応が自然になり、英語が「やらされるもの」ではなく「使うもの」になっていきます。そこに大きな意味があります。
教科書だけでは足りないお子さまへ
とても伝統的なやり方で伸びる子もいます。一方で、もっと動きがあり、もっと引き込まれ、もっと生きた形で英語に触れたほうが伸びる子もいます。ただ勉強するのではなく、「使いたくなる理由」が必要な子もいます。そういう子に対しては、こうした慎重に選んだ活動が大きな違いを生むことがあります。
もしお子さまに、実際に使える力、自信、そして話す習慣を身につけてほしいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。私は、その子に合う方法を見ながら、ドリル、ていねいな説明、ガイド付きのスピーキング、そして必要であれば今回のようなゲームも含めて、適切な形で授業を組み立てています。
こうした方向性がお子さまに合いそうでしたら、ぜひお気軽にご連絡ください。体験レッスンについてもご案内できます。